大和市の大木哲市長は28日の定例会見で、米空母艦載機部隊の岩国基地(山口県)移駐が3月末に完了した後の厚木基地(大和、綾瀬市)周辺の騒音状況について、「厚木基地を拠点に飛行を繰り返していた頃と比べれば、比較的落ち着いているのではないか」と印象を語った。
一方で、基地が所在することによるまちづくりへの支障のほか、朝鮮半島をはじめ国際情勢が基地に及ぼす影響に触れ、「騒音の問題が解決したら全てが解決ということにはならない」とも述べた。
騒音状況については、厚木基地に他基地所属のジェット機が飛来している点を踏まえ「騒音状況の変化、移駐の効果の評価(を今すること)は時期尚早」と言い添え、厚木基地の運用を含めて状況を注視していく考えを示した。他基地所属のジェット機の飛来については一例として100デシベル以上の騒音測定値でラインを引くなど、飛来傾向の把握に取り組む。