
25日午前11時15分ごろ、横浜市磯子区岡村2丁目の住宅で、安否確認に訪れた磯子署員が男女2人の遺体を発見した。署は連絡が取れない住人の母親と次男の可能性があるとみて、身元の確認を進めるとともに、司法解剖して死因を調べる。
署などによると、2人の遺体に目立った外傷や着衣の乱れはなく、2人とも腐敗が進んだ状態だった。玄関は無施錠だった。母親は60代で、次男は30代とみられる。
同日午前11時ごろ、親族の男性が住宅を訪れた際に異臭がしたため、近くの交番に届け出た。昨年8月にも親族の男性から「連絡が取れない」と通報があったが、その際は署員が2人の居住を確認していた。
現場はJR磯子駅から北に約1・6キロの住宅街。近くに住む女性(57)は「母親が昨夏に自宅から救急車で運ばれるのを見た。息子が付き添っていた。それ以来、雨戸は閉めっぱなしで、母子の姿を見ていない。遺体が母子だとしたら悲しい」と話した。