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米朝会談「不安と希望」 横田めぐみさん写真展で母・早紀江さん

社会 | 神奈川新聞 | 2018年5月19日(土) 02:00

横田めぐみさんの写真展会場で米朝首脳会談を前に心境を語る母早紀江さん =川崎市中原区
横田めぐみさんの写真展会場で米朝首脳会談を前に心境を語る母早紀江さん =川崎市中原区

 北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(82)は18日、川崎市中原区のグランツリー武蔵小杉で始まった「めぐみちゃんと家族のメッセージ~写真展」を訪れた。

 6月12日に予定されるトランプ米大統領と金(キム)正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談について「今までにないチャンスと思うが、(北朝鮮は)心理作戦が巧みなので、会談がどうなるのかという不安と、少しでも良い方向に動けばいいなという希望とがある」と、現在の心境を語った。

 中学1年だっためぐみさんが1977年11月、新潟市内で下校中に拉致されてから40年。父滋さん(85)が撮影した小学4年当時の「えくぼのめぐみちゃん」をはじめ約40点を見て回った早紀江さんは、「普通の家族は『あぁ、懐かしいね』と写真を見るのでしょうが、私たちにとっては一枚一枚がとても重い。もうこんな思いを抱かなくて済むようにしたい」と、解決を強く願った。

 早紀江さんによると、滋さんは入院中だが元気にしているという。「ただ、もう85歳になりますし、若い時のように回復とまではいかないと、少し心配しています」とも打ち明けた。

 川崎市の福田紀彦市長と写真を見て回った早紀江さんは「(北朝鮮は)もういいかげんにうそはつかず、元気な人は皆、帰してほしい。(北朝鮮の)国民の方々も幸せになってもらいたい。そういうことをトランプさんにも言ってほしいし、日本も言わないといけない」と訴えた。

 同所での写真展は20日まで。6月1~3日までミューザ川崎(同市幸区)で行い、その後も市内各区で順次開催される。

 
 

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