日本に住むネパールの人々も、被災地に心を寄せ続けている。発生から3年の節目となった4月25日には、横浜で追悼式が行われた。
追悼式を主催したのは、生活支援を目的としたグループ「かながわネパール人コミュニティ」。昨年は団体の設立直後で準備が整わなかったため、市内の公園でささやかに催したが、今年は規模を拡大。県内や周辺に住むネパール人約70人と日本人ボランティアら約50人が参列した。
1分間の黙とうをささげた後、ろうそく型のライトで「4・25」をかたどり、被災地に思いをはせた。復興に取り組む現地住民らの姿を追ったドキュメンタリー映画「世界でいちばん美しい村」も上映された。
同団体のサプコタ・ドルラズ会長(28)は「被災地に寄り添う気持ちだけでも勇気づけられる。支援を続けてほしい」と思いを込めた。
NPOの一員として昨年1年間、ネパールで学習支援に携わった千葉県の大学4年、大竹浩貴さん(22)は「子どもたちから悲惨な被災状況を聞いて心を痛めた。いつまでも忘れないようにしたい」と話した。