
連合の第89回かながわ中央メーデーが28日、横浜市西区の臨港パークで開かれた。主催者発表で約8600人が参加。長時間労働や賃金格差の是正を求め、「尊厳ある生活と働き方の確立、働くことを軸とする安心社会の実現に向けて行動する」としたメーデー宣言を採択した。
連合神奈川の柏木教一会長は働き方改革の課題として、罰則付き時間外労働の上限規制に触れ、「(時間外労働に関する労使間の)三六協定の意味が今まで以上に重要になる。組合が前面に立たないといけないし、組合が組織されていないところにはしっかりと組織を確立していかなければならない」と、一層の連帯を呼び掛けた。
また、森友、加計学園問題や自衛隊の日報隠蔽(いんぺい)など、安倍政権を巡る一連の不祥事に言及し、「安倍1強体制で、民主主義をないがしろにする暴挙以外の何物でもない」と批判。「全ての働く者の暮らしの底上げと、未来への責任としてさまざまな課題に取り組まなければならない」と、労組の役割の重要性を説いた。
来賓として黒岩祐治知事や林文子市長らが出席。県内ではこの日を含め、4月中に9会場で連合系メーデーが開催され、主催者発表で計2万9134人が参加した。