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なくそう、キャンパスの性暴力 「関係ない」では変わらぬ

社会 | 神奈川新聞 | 2020年3月8日(日) 10:00

 大学関係者による性暴力が後を絶たない中、同様の事件などが相次いだ慶応大学で、学生らがキャンパス内のセクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)を含む性暴力撲滅に立ち上がった。性暴力が起きないための手だてを講じるとともに、傍観せずに阻止することを当然とする環境整備を大学側に求める署名活動を展開し、ワークショップを通じた学生の意識向上も目指す。「性暴力を問題視しない風潮を変えたい」。中心となって署名活動を進める学生に、取り組みや思いを聞いた。

 「セクハラや性暴力である言動、発言、行動が学生の間では容認されている。会話や笑いの『ネタ』としてOKとする雰囲気さえある」

 同大総合政策学部3年の佐久川姫奈さん(20)は、学生生活で感じる周囲の性に関する意識をこう語る。佐久川さんは、同大学生有志のグループ「Safe Campus Keio」のメンバーとして、「性暴力のないキャンパス」を目指そうと、2019年11月に署名活動を始めた。同大では2回目となる。

 1回目は同年5~6月に実施。学生が性的暴行容疑で逮捕される複数の事件が報道されたことを受け、上級生や教員有志が学生や卒業生などを対象に署名を求め、集まった約900筆を大学側に提出した。

 だが「私たち学生が感じられるような変化を実感できなかった」(佐久川さん)。当時の署名では、性犯罪の防止に取り組む意思を明示するほか、新入生や在学生向けのガイダンスで性犯罪防止に関する内容を盛り込むことなどを求めた。

 署名提出後も、同大関係者による性暴力は立て続けに報道された。「これっていけないよね」。佐久川さんは事件について同級生に話したが、「私たちには関係ない」という反応が大勢。人ごとのようだった。

 「このままでは何も変わらない」。佐久川さんは1回目の署名活動を行った学生や職員らに呼びかけ、中心となって2回目の署名を集め始めた。

 署名では、(1)セクハラを含む性暴力防止のための条文を全サークルや学生団体の会則に設ける、(2)性暴力防止につながる授業を必修科目に含める、(3)すべての学部で性暴力防止に関するガイダンスを行う-ことを求める。

 今月23日までに学生の10%にあたる2800筆を目標に署名を募る。それだけ集まれば全学生に議題の是非を問うことができる。さらに、大学の中枢部に直接訴える活動も計画している。

根強い価値観「男性には男性、女性には女性」

 大学への働きかけとともに重視するのが、学生の意識の向上だ。性暴力の頻発の背景には「男性には男性の、女性には女性の役割がある」という根強い価値観があり、「意識を変えるために学生の私が今できることは教育しかない」(佐久川さん)と思うからだ。

 署名を募る中で、性暴力が決して人ごとでないという事実も突きつけられる。

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