新型コロナウイルスの感染拡大防止を掲げて全国で始まった一斉休校は、多くの小学校で子どもを受け入れざるを得ない矛盾した状況を生み出している。安倍晋三首相の独断専行で政府内や教育現場は混乱。子どもたちの居場所確保に奔走する自治体からは、一貫性のない政府の対応に疑問の声が相次いだ。
ジレンマ
金沢市は5日から、市内の児童約2400人を小学校で受け入れた。保護者が共働きなどやむを得ない事情のある家庭に利用を限っている。
子どもたちは主に空き教室で自習や読書をして過ごす。学校職員らがドアノブを入念に消毒、一人一人の席の間隔を1メートル以上離し、食事中も離れて座らせるなどして注意を払う。