1970年に大船─西鎌倉間で営業運転を始めた湘南モノレール(鎌倉市)は7日、開業50周年を迎えた。公募で選ばれた50周年記念ロゴマークの発表や、記念ロゴのヘッドマークを装着した記念号の出発式などのセレモニーが同日、大船駅で行われ、節目を祝った。
湘南モノレールは同年3月7日に開業。翌71年7月には西鎌倉─湘南江の島間が延伸され、営業距離計6・6キロ、8駅で全線開通した。地域の通勤・通学や江の島への観光の足として、延べ4億3千万人が利用している。全国でも数少ない懸垂式モノレールで、最大勾配74パーミルと起伏に富んだルートを走る。
同社は小学生を対象に記念ロゴマークの公募を実施。700件を超える応募の中から、鎌倉市立深沢小学校4年の所竜誠君(10)の作品が選ばれた。この日、表彰された所君は「みんなの夢や思い出を乗せて走るモノレールを窓の虹で表現した。小さい頃から乗っており、これからも楽しい思い出をたくさんつくりたい」と話した。
同社の尾渡英生社長は「バリアフリー化などハード面に加え、ソフト面として鉄道プラスアルファのサービスを充実させたい。地域を盛り上げることも大事でしっかりと取り組む」と次の節目に向け、決意を口にした。