米海軍横須賀基地(横須賀市)に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンのメンテナンス作業で生じる低レベルの放射性廃棄物を運搬船に移し替える作業が25日、行われる。その作業を前に、市民団体「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」は20日、作業の中止などを米海軍や日本政府に申し入れるよう横須賀市に要請した。
要請書では、空母からの放射性物質の搬出は、「エード・メモワール(1964年の米政府外交文書)に違反する」と指摘。事前に放射性廃棄物の内容、量などを米海軍に照会して市民に公開することや、作業には市職員が立ち会うことなどを求めている。
搬出作業は、手袋やぞうきんなどの放射性廃棄物が入ったコンテナをクレーンを使ってR・レーガンから直接運搬船に移し替えるもので、例年この時期に行われている。