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逗子崩落斜面「表土薄く風化促進」 国研究所が最終報告 

社会 | 神奈川新聞 | 2020年3月3日(火) 05:00

事故現場の斜面で始まった応急復旧工事。ショベルカーで斜面を削り取るような作業が行われていた=2日午後4時15分ごろ、逗子市池子
事故現場の斜面で始まった応急復旧工事。ショベルカーで斜面を削り取るような作業が行われていた=2日午後4時15分ごろ、逗子市池子

 逗子市池子で斜面が崩落し、県立高校3年の女子生徒(18)が死亡した事故で、現地調査を行った国土交通省国土技術政策総合研究所は2日、「崩落箇所は表土が両脇の斜面より薄く、風化防止の作用が不十分だった」などとする最終報告を公表した。事故現場では同日、市の応急復旧工事が始まった。

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 同研究所によると、崩落斜面の表土厚は20~30センチほど。70センチ以上あった周囲と比べて薄いため、地表付近が乾燥、風化しやすい状況だったとみられる。

 2月5日の事故直前にまとまった雨はなく、「水による流動・崩壊ではない」と指摘。「崩落の直接的な引き金は不明」としつつ、「地表面の低温、凍結、強風の複合的な作用で風化が促進された」などと結論付けた。

 この日始まった市の応急工事では、崩落部分にモルタルを吹き付け、通行止めが続いている斜面下の市道の防護柵を設置する。

 工期は4月10日までの予定で、市は完了後に市道の歩行者の通行を再開したい考えだ。本格工事の着工時期などは未定という。

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