県教育委員会は9日、県立高校に係る部活動の方針を策定した。スポーツ庁が3月に策定した関連するガイドラインにのっとり、休養日を週2日以上設定するなどの改善策を盛り込んだ。週末の大会に参加した場合、別の週への休養日振り替えを可能にするなど弾力的な運用も独自に示した。
初の方針策定は運動部を中心に過熱・肥大化した活動を抑えるのが目的。学校現場での取り組みは、やり過ぎによる生徒のスポーツ障害予防や休日の大会引率などに伴う教員の長時間労働是正に寄与する。
柱となる休養日は平日1日、土日1日の週2日以上を設定する。規定順守に向けて定期的に設定することが難しい場合はオフシーズンなどに振り替えることも可能とし、年間で相当する計104日以上休むように明記した。
4月から新方針の運用を開始。活動の適正化を確認するため、顧問教員が年間指導計画を作成して校長に提出、生徒・保護者にも説明するよう求めた。
また、県教委はガイドラインに従って県の方針を策定、市町村教委などに同日送付した。
県教委は2018年度、外部の部活動指導員を県立高10校にモデル的に配置するなどの支援策も講じる。