新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、県内で27日、新たに3人の感染が確認された。相模原市在住で市内の福祉事業所に勤務する20代男性と40代主婦のほか、厚木保健福祉事務所管内(厚木、大和、海老名、座間、綾瀬市、愛川町、清川村)に住む50代の男性会社員。相模原の2人に接点はなく、市は「市中感染の可能性がある」と説明した。
同市によると、2人は20日に市内の医療機関をそれぞれ受診、25日と26日に検査を受けた。感染者が確認された相模原中央病院(同市中央区)やJR相模原駅(同)の利用は確認されていない。いずれも既に解熱し、目立った症状はないという。市は男性の勤務先について「不特定多数が利用しない」との理由から明らかにしなかった。
一方、県によると50代男性は県内の事業所に勤務し、通勤は自家用車で不特定多数と接する業務はしていない。最後の出勤日は19日。感染者との接触は確認されておらず、感染経路は不明という。20日に発熱や頭痛などの症状で県内の医療機関を受診。25日に肺炎の所見もみられ、PCR検査で26日夜に陽性と判明した。現在は軽症で別の医療機関に入院中という。
市や県は同居する家族や勤務先の接触者らについても調べるとしている。