海外にルーツを持ち、横浜市で暮らす子どもたちが撮影した写真の展示会が4~15日、同市青葉区のコミュニティーカフェ「スペースナナ」で開かれる。市内在住のフォトジャーナリスト大藪順子さん(46)が手掛けるプロジェクトの一環。大藪さんは「外国につながる10代の子どもたちの目に、横浜はどう映っているのか。ぜひ見て、感じ取ってほしい」と話している。
プロジェクトは、川崎市の多摩川河川敷で2015年、中学1年の男子生徒が殺害された事件をきっかけに始まった。事件の加害者に外国人の親を持つ少年がいたことを知った大藪さんが翌16年、外国にルーツを持つ子どもたちの居場所づくりも兼ねて企画した。
17年は8~12月に月2回のワークショップを開催。中国、ペルー、米国などにルーツを持つ小中高生約20人が参加し、地元アマチュアカメラマンらと交流しながら撮影に取り組んできた。
今回は横浜の空や海、横浜中華街の獅子舞などを写した12点と、大藪さんの作品を展示予定。大藪さんは「基本的には、子どもたちに自由に撮影してもらった。外国につながる子どもたちが身近に多くいることを知ってもらい、多文化共生社会への理解につながれば」と話している。
入場無料。7日午後2~3時には大藪さんのギャラリートークを実施。問い合わせはスペースナナ電話045(482)6717。