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岩国へ移駐完了 厚木基地の米空母艦載機60機

社会 | 神奈川新聞 | 2018年4月1日(日) 02:00

ごう音を響かせながら住宅地の上空を飛行する米軍のジェット機=2017年4月、厚木基地
ごう音を響かせながら住宅地の上空を飛行する米軍のジェット機=2017年4月、厚木基地

 米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)から岩国基地(山口県岩国市)への米空母艦載機約60機の移駐計画で、防衛省南関東防衛局は31日、全ての航空機部隊の移駐が30日に完了したことを関係自治体に伝えた。

 移駐は昨年から段階的に進み、最後はFA18戦闘攻撃機の2部隊(24機程度)で、3月26日に1機、28日は8機、30日に4機が岩国基地に到着した。移駐完了は米側からの情報で、同防衛局は神奈川新聞社の取材に対し、「(岩国基地における機数の状況は)確認できていない」とした。

 同防衛局は移駐完了後の厚木基地周辺の騒音状況について「相当程度軽減する」とし、「完了を踏まえ飛行実態の調査に取り組んでいきたい」との意向を示した。

 厚木基地周辺では多くの人が米空母艦載機の騒音被害に悩まされてきた。住民が国を訴えた裁判の判決では、騒音は違法状態にあると繰り返し認定されている。移駐は2006年に日米が合意した米軍再編の一環。厚木基地周辺への騒音軽減が目的の一つで、地元自治体は早期実施を求めてきた。

 艦載機は岩国基地へ移ったが、空母「ロナルド・レーガン」は横須賀基地に拠点を置く。在日米海軍司令部は昨年8月、艦載機部隊の移駐後、艦載機が訓練、給油、整備のため厚木基地を「折に触れて使用する」と発表。「引き続き日米同盟にとって重要な基地」としていた。9月には暫定的に硫黄島で行われている陸上空母離着陸訓練(FCLP)が5年ぶりに厚木基地で行われた。

 岩国基地に駐留する機体は約120機となり、極東最大級の米軍航空拠点となる。人員が移り終わるのは今年後半(7~12月)と見込まれ、完了すると同基地の米軍関係者は約1万人となる。

 
 

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