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時代の正体 沖縄考
山城さんに聞く【10】 故郷 この国のかたち問う

社会 | 神奈川新聞 | 2020年2月26日(水) 10:00

山城さんの言葉は、県民にアイデンティティーに基づく結束を呼び掛けた故・翁長雄志前知事と通じる=那覇市
山城さんの言葉は、県民にアイデンティティーに基づく結束を呼び掛けた故・翁長雄志前知事と通じる=那覇市

 「海が泣いている。怒りでマイクは握れるが、悲しみが深いと言葉が出なくなる」

 米軍キャンプ・シュワブ(沖縄県名護市)のゲート前。沖縄の平和運動のリーダー、山城博治さん(67)の胸に去来するのは、翠玉(すいぎょく)色に輝く海が赤茶色に染まる姿だった。

 2018年12月、安倍政権は辺野古沿岸部での土砂投入に着手した。知事選、県民投票、衆院補選、そして参院選。沖縄県民は繰り返し反対の民意を示してきたが、安倍政権は一顧だにしない。灰色の護岸で海を囲み、ひたすらに封じていく。

 中国や北朝鮮を念頭に民主主義や法治国家を説きながら、沖縄の民意を蹂躙(じゅうりん)する倒錯。およそ民主主義国とは呼べない所業に、山城さんは安倍政権の欺瞞(ぎまん)をみる。

 
 

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