横浜南労働基準監督署は19日、労働安全衛生法違反の疑いで、食品加工業の業者(横浜市磯子区)と同社製造部長の男性(56)を書類送検した。
書類送検容疑は、昨年5月24日、同区にある同社工場の作業場で、作業主任者を選任せずに、特定化学物質である塩化水素をタンクに入れる作業を行わせたとしている。
同署によると、工場内では当時、殺菌液を製造する作業を行っていたが、塩化水素用のタンクに誤って次亜塩素酸ナトリウムを投入したため塩素ガスが発生。作業場で働いていた16人が目や喉の痛みを訴え、病院に搬送された。