

【時代の正体取材班=田崎 基】学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る決裁文書の改ざん問題について政権の対応に抗議する集会が13日夜、東京・千代田区の首相官邸前で行われた。前日に続いて大勢の人が詰めかけ、麻生太郎財務相の辞任や安倍晋三政権の退陣を訴えた。
前日の集会と同様にツイッターやフェイスブックなどのSNSで参加の呼びかけが広まり、午後7時ごろには官邸前の歩道は参加者で埋め尽くされた。衆参の野党議員も駆け付け、安倍政権の責任を問う声が相次いだ。
マイクを握りスピーチした自営業の井手実さん=東京都=は、麻生財務相に辞任の意向がないことを批判し「こんなことでは、このデモが終わることはない。今日も、明日も明後日も続く。そして全国へ広がっていく。もう私たちは『ふざけんな』と言っていい」と怒りの声を上げた。

官邸前の路上にはドラムの音が鳴り響き、「うそつき、隠蔽(いんぺい)政治家やめろ」などとコールが繰り返された。埼玉県所沢市から駆け付けたという自営業の男性(40)は、「もう何もかもがデタラメすぎる。『一部の官僚が改ざんした』などというあり得ない説明を繰り返し、どうかしている」と憤りをあらわにした。