2017年に県内で起きた山岳遭難件数は123件149人に上り、件数・人数ともに前年を上回り過去最多を更新した。死者数は前年から大幅に減少した一方、60歳以上の熟年層の遭難人数が増えた。道に迷って遭難するケースが多く、県警は事前の準備不足や登山中の体調管理に心掛けるよう呼び掛けている。
県警地域総務課によると、遭難件数は111件だった前年より12件増、遭難人数も137人だった前年を12人上回った。一方、死者数は6人にとどまり、前年の14人、前々年の9人から大きく減った。
遭難の原因をみると、「道迷い」が60人で最も多く、全体の4割を占めた。次いで「滑落・転落」32人、「転倒」23人、「疲労」17人と続いた。
年齢別では、50歳代までは前年と大きく変わらないが、60~69歳が前年比50%増の33人、70歳以上が22%増の44人。年配者の遭難が増加した。