差別・排外主義を唱える極右政治団体「日本第一党」が9日にJR川崎駅前で主催した街宣活動で在日コリアンをおとしめ、排斥をあおるヘイトスピーチを行っていたことが12日分かった。参加者の演説が確認できる動画を第一党側がインターネット上に公開した。外国にルーツのある人たちへのヘイトスピーチに刑事罰を科す「市差別のない人権尊重のまちづくり条例」についてのデマも交えた人権侵害がネット上で拡散しており、市には対応が求められている。
9回目を数えたヘイト街宣は昨年12月の条例制定を受けたもので、「本邦外出身者及びその子孫に物申す」と銘打たれ、マイノリティー市民への敵意があからさまに示されていた。当日は200人以上の市民が駆け付け、ヘイトスピーチをかき消そうと「恥を知れ」「帰れ」と抗議の声を上げる中、中村和弘県本部長をはじめ8人が1時間半にわたってマイクを握った。