
日本軍による中国への加害を学ぶパネル展「日中戦争─その実相に迫る!」が13日まで、横浜市神奈川区のかながわ県民センターで開かれている。毒ガス戦などのパネルのほか、日本兵として中国を転戦した村瀬守保さんの写真を展示。訪れた人は「日本人が知るべき事実」と感想を話していた。
実行委員会の五井信治さん(62)は「毒ガス戦などは現在も中国で遺棄されたものによる被害が続いているが、日本は被害者に補償していない。行われたことを多くの人に知ってほしい」と語る。
パネルや写真約230点を展示し、731部隊などについての説明を丁寧に読む人の姿が目立った。日中戦争などについてのビデオも上映。鑑賞していた横浜市内の無職男性(80)は「日本は中国に対して非道なことをしたが、私を含め多くの国民は知らない。最近は歴史を歪曲(わいきょく)する動きがあるが、事実を知らねばならない」と話していた。
13日は午前10時~午後4時。神奈川日中戦争パネル展実行委員会と日本中国友好協会県連合会、同連合会横浜西南支部の主催。