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市長「問題あった」
第三者委追加調査へ 茅ケ崎市立小いじめ

社会 | 神奈川新聞 | 2018年3月3日(土) 02:00

茅ケ崎市役所
茅ケ崎市役所

 茅ケ崎市立小学校4年の男子児童(10)が同級生からのいじめが原因で約2年間不登校になっている問題で、同市は2日、市教育委員会の第三者委員会が追加調査することを明らかにした。第三者委はいじめを認定する調査報告書をまとめていたが、男子児童の保護者から、担任だった女性教諭の対応の検証が不十分との訴えを受けて服部信明市長が判断した。

 市教委などによると、問題は、2016年3月に男子児童の保護者の訴えから発覚。第三者委は同年11月に調査を開始し、今年2月に報告書を市教委に答申した。

 ただ報告書には、学校の聞き取りに当初「いじめを認識していなかった」とした女性教諭がその後、「見て見ぬふりをした」「注意するのが面倒」と説明を変えたことや、同級生のいじめ行為を詳細に語ったことが反映されなかった。市教委は第三者委に説明の変遷内容を口頭では報告していたが、資料として提出していなかったという。

 服部市長は2日の会見で、前日に面会した保護者から「担任の証言の反映が必要。答申の修正を希望する」と要望されたことを明らかにした上で、「反映されていなかったことは大きな問題で、十分な調査が行われていたかどうか疑義が生じた」と説明。「学校や教育委員会として迅速で十分な対応ができておらず、児童、保護者には大変申し訳ない」と謝罪した。

 男子児童は16年4月から不登校となり、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症。いじめ発覚から2年近くたった現在も通学できていない。

 市長は、市教委が女性教諭を文書訓告、当時の校長を厳重注意とした措置についても「当初と状況が変化しており、県教委からも問い合わせがある」として見直す意向を示した。

 
 

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