ごみ収集車の前で急ブレーキをかけるなどして事故を誘発したとして、県警交通捜査課と高速隊は28日、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)と道交法違反(ひき逃げなど)の疑いで、横浜市旭区、韓国籍で会社員の男(52)を逮捕した。
逮捕容疑は、1月13日午前11時半ごろ、同市保土ケ谷区狩場町の横浜横須賀道路下りで乗用車を運転。約1・7キロにわたって収集車に幅寄せしたり、前に回って急ブレーキをかけたりするなどして横転させ、運転していた同市の男性会社員(35)の首に約2週間のけがを負わせ、そのまま逃走した、としている。
同課によると、男は「そんなことはしていない。事故は見ていないのでわからない」などと、容疑を否認している。収集車や現場付近を通行していた車両のドライブレコーダー映像などから、男の車が浮上した。
あおり運転を巡っては、昨年6月に大井町の東名高速道路で、ワゴン車の夫婦が後続車にあおられて停車させられた後、大型トラックに追突されて死亡する事故が発生。これを受けて、警察庁は今年1月、全国の警察に悪質、危険な運転に対する積極的な取り締まりを通達している。
記録装置で備えを
識者「ささいなきっかけ」
危険なあおり運転が一向になくならない。