在日コリアンが多く暮らす川崎市川崎区桜本の市立さくら小学校で6日、キムチを漬ける体験授業が行われた。地域の多文化交流施設「市ふれあい館」と共同で取り組み12年目。例年通り地元の在日1世のハルモニ(おばあさん)たちが先生役となり、近隣の朝鮮学校の子どもたちも参加した。地域に息づく韓国・朝鮮の代表的な食文化が結ぶ触れ合いの輪が広がった。
最高齢は95歳という大ベテラン10人が唐辛子とニンニクたっぷりの真っ赤なタレを白菜の葉に塗り込んでいく。「おいしくなれ、おいしくなれと心を込めてね」。趙良葉(チョウヤンヨプ)さん(82)が上手な漬け方を伝授すると子どもたちの目がさっと輝くのが分かった。