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「解任納得できない」 県聴聞に病院機構理事長 がんセンター問題

社会 | 神奈川新聞 | 2018年2月23日(金) 17:25

聴聞終了後、記者団に解任理由への反論を語る土屋氏=22日午後、横浜市中区
聴聞終了後、記者団に解任理由への反論を語る土屋氏=22日午後、横浜市中区

 県立がんセンター(横浜市旭区)の医師退職問題に絡み、県は22日、県立病院機構の土屋了介理事長の解任に向けた聴聞を実施した。県は病院長更迭など一連の問題を踏まえ、「高度・専門医療を安定提供する公共性の高い事業を担う機構理事長の資質を有していない」などと説明。土屋氏は「解任ありきの聴聞で納得できない。これで解任となれば法的措置も辞さない」と反論した。聴聞は1回のみで、県は近く最終判断する。

 聴聞は、県保健福祉局が横浜市内で非公開で実施。同局の職員3人が、約3時間半にわたり土屋氏らの主張を聴取した。

 終了後に取材に応じた土屋氏によると、県側は解任理由について「病院長の降格人事を機構内部の検討を経ずに強行した」「機構副理事長らから解任を求める緊急声明が発表された」などと説明。一連の行為で組織が混乱し診療継続に支障を来しかねない状況に陥ったとし、地方独立行政法人法の「その他役員たる任に適しない」の条文に該当するとの見解を示した。

 これに対し土屋氏は、調査委と同じ職員による聴聞を「まったく聴く気がない」と批判した上で、「理事ではない病院長の人事異動を理事会に諮る必要はない」「6人の緊急声明だけで解任とするのは不本意だ」などと反発。解任が決まるまで機構に出勤し、「理事長の職務を全うしたい」と述べた。

 土屋氏の解任を巡っては、独断による病院長更迭などを重く見た黒岩祐治知事が5日に決断した。

 
 

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