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薬物依存症者、元当事者が支援 「生き方分からなかった」

社会 | 神奈川新聞 | 2020年2月6日(木) 09:30

 かつて薬物に溺れた経験を持つ男性が、薬物など依存症者のリハビリ施設「川崎ダルク」(川崎市中原区)で世話人を務め、支援する側として奔走している。依存症について考える8日の「川崎アディクションフォーラム」では実行委員長の大役を任された。「本当に無知で生きていくすべを知らなかった」。過去をそう振り返る男性は同じ苦しみを抱える人たちにこう呼び掛けるつもりだ。「誰かに助けを求めることは恥ずかしいことではない」─。

 今年で8回目を迎える同フォーラムで、実行委員長を務めるのは30代の山下義己さん。フォーラムは川崎ダルクなど市内の依存症支援団体が連携して企画。第1部では薬物依存に焦点を当てた映画「まっ白の闇」を上映し、第2部では当事者やその家族らが苦悩を語る「ザ・体験談」などを行う。

 昨年副実行委員長を務めた山下さんは周囲の薦めもあり、今回は委員長に就任。昨年の同フォーラム終了後、仲間と反省点を洗い出し改善点を話し合ってきた。薬物依存症者と支援者の気持ちが通じ合ってほしいとの願いから、今回のテーマは「ひとりで悩まないで一緒に考えよう」に設定。それは、自身の人生とも無関係ではなかった。

■ ■ ■

 山下さんが薬物に手を染めるきっかけは約20年前、中学1年の時に2歳年上の先輩に勧められたシンナーだった。山下さんは複雑な家庭環境の中で育ち、「とにかく家に居づらかった。思春期の自分にはこたえた」。その先輩も境遇を同じくし、サッカー好きで気が合った。「自分が見放したらその先輩も1人になってしまう」。先輩からの誘いを断る理由はなく、とにかく現実逃避したい一心でシンナーに手を染めたという。

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