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新型肺炎 乗船者感染で緊迫 関係機関「初めての経験」

社会 | 神奈川新聞 | 2020年2月6日(木) 05:00

クルーズ船から下船した感染者を搬送する救急車=5日午前9時50分ごろ、横浜海上防災基地
クルーズ船から下船した感染者を搬送する救急車=5日午前9時50分ごろ、横浜海上防災基地

 横浜港沖に停泊するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船者10人から、新型コロナウイルスの陽性反応が出た5日。県内の関係機関は未明から、感染者の受け入れに向けた調整や救急搬送などの対応に追われた。県や横浜市の説明から、感染症を巡る「初めての経験」(黒岩祐治知事)に奔走する緊迫した状況が浮かび上がった。

 「朝には感染者が岸壁に運ばれるので、すぐに医療機関と調整してほしい」

 5日午前2時ごろ、クルーズ船の乗客乗員約3700人の検疫に当たった厚生労働省から県に連絡が入った。「前日から(同省と)ホットラインのようにやりとりし、陽性反応が出た場合の準備を進めていた」(県幹部)こともあり、県は直ちに県内の感染症指定医療機関8病院に連絡。このうち4病院で受け入れることを決めた。横浜市には午前4時ごろ、3人の受け入れを依頼。午前5時20分ごろ市消防局に感染者の救急搬送を要請した。

 夜が明けた午前8時ごろ。海上保安庁の巡視船2隻がクルーズ船に横付けされ、感染者を約8キロ先の横浜海上防災基地(同市中区)まで搬送。基地には白い防護服姿の関係者が待ち構え、シートで周囲から見えないようにした上で、待機していた市消防局の救急車5台に分乗させた。

 このうち防護服にゴーグル、マスク姿の救急隊員が運転する救急車2台は、午前10時半ごろと同45分ごろ、約4キロ離れた市立市民病院(同市保土ケ谷区)の感染症外来入り口前に到着。ここでも病院職員らがシートで周囲を覆い、感染者を院内に入れた。


横浜市立市民病院の「感染症外来入口」に到着した救急車。病院職員らはブルーシートで覆いながら、感染者を院内に入れた=5日午前10時50分、横浜市保土ケ谷区
横浜市立市民病院の「感染症外来入口」に到着した救急車。病院職員らはブルーシートで覆いながら、感染者を院内に入れた=5日午前10時50分、横浜市保土ケ谷区

 受け入れ作業が進む中、県は午前9時から、横浜市は午後1時半から、それぞれ対策会議を開催。黒岩知事、林文子市長とも「国、県、市、医療機関が連携し、情報共有しながら、万全の対応をしたい」と参集した幹部らに呼び掛けた。

 知事は午後、全国知事会の危機管理・防災特別委員長として首相官邸と自民党本部を訪れ、緊急提言を提出。厚労省が搬送先の病院名を発表しないよう求めたとし、記者団に「情報を抑えようとすると逆に疑心暗鬼が広がる。正しい情報を的確に伝える統一基準をつくってほしいと申し入れた」と説明した。

 ほぼ同じころ、市はクルーズ船が6日朝、食料や物資を積み込むため大黒ふ頭の岸壁に一時着岸すると明らかにした。

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