カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に反対する市民団体「カジノの是非を決める横浜市民の会」は29日、誘致の是非を問う住民投票実現のための活動費を集めるため、インターネット上で寄付を募る「クラウドファンディング」を31日から始める、と発表した。目標額は1千万円。
同会は現在、住民投票条例の直接請求に向けた署名活動を担う「受任者」を募集している。受任者数は28日時点で計2万3610人で、遅くとも5月1日までには署名集めを始めたい考えだ。
市役所で会見した同会は「どの団体や政党からも資金をもらっていない」と説明、受任者への書類郵送費など募金への協力を呼び掛けた。
また、横浜・みなとみらい21(MM21)地区で同日に始まった「統合型リゾート産業展」に合わせ、市に誘致の見直しを求める要望書を提出。事業を巡る汚職事件も踏まえ、「ここでいったん立ち止まり、再検討することを(市に)強く求める」と訴えた。