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来たれ学生消防団員 就活支援のメリットも

社会 | 神奈川新聞 | 2018年2月5日(月) 10:45

佐藤局長(左)から認証状を手渡される後藤さん=相模原市消防局
佐藤局長(左)から認証状を手渡される後藤さん=相模原市消防局

 地域に貢献する学生消防団員を応援するため、相模原市が昨年10月に創設した市学生消防団活動認証制度で、同市中央区在住の日本大学4年生後藤優輝さん(22)=中央方面隊第3分団第5部班長=が第1号となる認証を受けた。このほど市消防局で認証状交付式が行われ、後藤さんは「制度やメリットが周知され、多くの学生に加入してもらいたい」と広がりを期待した。 

 同制度は消防団活動で貢献した学生の就職活動を支援し、就職後も消防団活動を継続してもらうのが狙い。所属分団長や消防団長から推薦を経て審査の結果、市長が認証する。

 球児だった後藤さんは市立大野北中学、日大藤沢高を経て日大に進学直後に地元消防団に入った。入団4年目で最近は消防車を運転する機関員も務めている。中学時代に外野フライを捕球しようとして後頭部を強打。救急隊の迅速な活動で野球を続けることができたことに感謝。また高校の先輩が消防入りしたことから「自分も消防職に進みたい。大学の間に何かできないか」と学生消防団の道を見つけたという。

 佐藤政美消防局長から認証状を伝達された後藤さんは「入団した時は父親の年代ばかりで戸惑ったが、さまざまな世代の人と交流でき、貴重な体験だった。入団していない学生はたくさんいるので、この制度を広く知ってもらえれば」と話した。佐藤局長は「現在21人いる学生消防団でトップを切って認証を受けた。就職を頑張っていただき、後に続く学生消防団の見本になってほしい」とねぎらった。

 市消防局消防総務課によると、市内の消防団員は2017年度、1526人で定員(1710人)の9割を割り込んでいる。

 市消防団の清水映彦団長は「全国に比べると市内の高齢化は進んでいないが、学生の加入はありがたいこと。広く周知され、地域のために一緒に協力してもらえれば」と学生加入の広がりを期待した。

 
 

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