平塚市の自宅で昨年2月、無職女性=当時(80)=が殺害された事件で、強盗殺人容疑などで逮捕された男2人が容疑を認め、「インターネットで仕事を募集する『裏の掲示板』で知り合った」と供述していることが3日、捜査関係者への取材で分かった。平塚署特別捜査本部は殺害に至った経緯や動機を調べる一方、男1人について別の強盗致傷容疑などで近く再逮捕する方針を固めた。
1月に強盗殺人容疑などで逮捕されたのは、東京都大田区、塗装工の男(23)と奈良県香芝市、飲食店従業員の男(22)の両容疑者。2人は昨年2月20~21日ごろ、平塚市札場町の女性方で、女性の首を絞めて殺害し、ハンドバッグや財布などを奪った疑いがある。
捜査関係者によると、塗装工の男はインターネットの掲示板で報酬があるなどとうたって仲間を募集。書き込みを見た飲食店従業員の男が連絡を取り、2人が初めて会ったのは事件の数日前だったとみられる。
特捜本部は、女性と現金のやりとりがあった男性を通じて、2人が面識のなかった女性の情報を把握したとみている。
また塗装工の男については、事件の10日ほど前の同11日夜に同市徳延の住宅に押し入り、70代の男性の顔を殴るなどして軽傷を負わせた上、現金約30万円やキャッシュカードなどを奪った強盗致傷容疑などで、勾留期限の5日に再逮捕する方針。
塗装工の男と共謀して、この男性名義のカードを使って、コンビニのATMで現金を引き出そうとしたとして、特捜本部が1月に窃盗未遂容疑で、20代と50代の男2人を逮捕していたことも判明した。
飲食店従業員の男は、昨年11月に川崎市川崎区のインターネットカフェで偽造運転免許証を使ったとして、今年1月に偽造有印公文書行使罪で起訴されている。