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バス死傷事故「現場手前で視界ぼやけた」 被告の運転手

社会 | 神奈川新聞 | 2020年1月24日(金) 21:15

事故で大破した神奈川中央交通の路線バス(右)と追突された乗用車(左手前)=2018年10月、横浜市西区
事故で大破した神奈川中央交通の路線バス(右)と追突された乗用車(左手前)=2018年10月、横浜市西区

 横浜市西区の国道16号で2018年10月、神奈川中央交通の路線バスが乗用車に追突するなどして乗客5人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われたバス運転手の被告(51)の公判が24日、横浜地裁(橋本健裁判官)であり、被告人質問が行われた。

 被告は、事故現場から約1キロ手前の交差点あたりで「視界がぼやけ始めた」と説明。さらに百数十メートル先のバス停を通過したあたりで「急激に状態が悪くなった」などと事故直前の様子を振り返った。

 公判で弁護側は、被告に注意義務違反があったとは言えず、過失を問えないとして無罪を主張している。検察側によると、被告は事故後、脳への血流が低下することで視界がぼやけ、失神に至る神経系の疾患があると診断された。

 被告は、今回の事故以前に同様の症状が運転中に出たことはなかったとする一方、「睡眠不足や倦怠(けんたい)感があるときに意識を失うことがあった」と語った。運転中に意識を失う不安がなかったのかと検察側に問われると、「疲れている時に(症状が)出る程度という認識だった」と答えた。

 起訴状などによると、被告は18年10月28日午後9時15分ごろ、体調不良で前方注視が困難な状態だったにもかかわらず、同区桜木町4丁目の国道16号でバスの運転を続けて意識を喪失。車に追突するなどして乗客の男子高校生=当時(16)=を死亡させ、男女4人に重軽傷を負わせた、とされる。

 
 

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