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ICT教育、積極活用を 効果や課題探る討論会

社会 | 神奈川新聞 | 2018年1月28日(日) 09:46

学校でのICT活用を議論する専門家ら=国際大グローバル・コミュニケーションセンターホール
学校でのICT活用を議論する専門家ら=国際大グローバル・コミュニケーションセンターホール

 社会で必要とされる資質や能力の育成に、学校で導入が進みつつある情報通信技術(ICT)の活用策を探る討論会が27日、国際大グローバル・コミュニケーションセンターホール(東京都港区)で開かれた。教育行政や学校、企業の関係者、保護者など約50人が参加し、積極的な活用の重要性を確認した。日本教育情報化振興会の教育ICT課題対策部会の主催。

 冒頭、同部会メンバーで総合教育システム「みらいスクールステーション」を運営する富士ソフト(横浜市中区)の事業部長は「日本の教育情報化は国際比較で底辺にある」と現状に危機感を示した。

 電子黒板や書画カメラなどのICT機器が「教育現場では短時間、特定の授業でしか使われず、教員主導の教具にすぎない」と指摘。子どもたちの文具として、いつでも、全ての学びで使えるように改善するよう提言した。

 専門家らを交えた討論会では、デンマークなどICT教育の先進国と比べて、日本はスマートフォン(スマホ)やタブレット端末を授業や校務、保護者との連絡で活用する事例が少ないことが課題に上がった。専門家からは「スマホを使う日常の生活と学びをつなげることが大事」などの見解が示された。

 横浜市立桜台小学校(同市保土ケ谷区)の校長は民間出身の立場から「教育現場の課題に関しての情報が、学校と保護者や地域で共有されていない。ICTの必要性を含めた課題を話し合うことが社会に開かれた教育ではないか」と述べた。

 事業部長は「学力向上だけでなく、社会で役立つ子どもたちを育てる視点でICTを活用することが大事であることを社会の共通認識にしていくべきだ」と、幅広い理解を訴えた。

 
 

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