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やまゆり園 事件考
遺族調書から(下)弟の笑顔見たくて/歌番組見て感情表現

社会 | 神奈川新聞 | 2020年1月24日(金) 09:30

甲M、男性(66)
母とラジオが大好き


事件から約1年後、報道陣に初めて公開された津久井やまゆり園の内部。部屋の窓ガラスにはキャラクターのシールが貼られていた=2017年7月6日、相模原市緑区
事件から約1年後、報道陣に初めて公開された津久井やまゆり園の内部。部屋の窓ガラスにはキャラクターのシールが貼られていた=2017年7月6日、相模原市緑区

  弟は7歳下。生まれつき知的障害があり、話せないが、身ぶり手ぶりで意思を伝えてくれました。ラジオのチューニングと分解が好きで、成功するとうれしそうな顔をしていた。面会に行くと、ラジオをちょうだいとばかりに手を目いっぱいに広げていました。

 母は特に弟を溺愛し、弟も母が大好きでした。入所当初は母と離れるのを嫌がり、母も離れがたくて、私と父が引き離さないといけなかった。母の生前は、面会日の朝から玄関で座り込んで待っていたようで、それを聞かされた家族は苦笑したものでした。

 母が亡くなったことを理解できない弟は、私たちが面会に行くと、いつも母を探していた。母がもう来ないことを悟るまで数年が必要でした。弟の棺にはラジオを一緒に収めた。天国で母を独り占めにして、ラジオを楽しんでいる様子が目に浮かびます。

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