相模原市南区の路上で2017年12月、男性が刺殺された事件で、殺人の罪に問われた無職の被告(41)=同区=の控訴審の判決公判が23日、東京高裁であった。大熊一之裁判長は「被告を犯人と認めるには合理的な疑いが残る」として、無罪とした一審横浜地裁判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。
公判で検察側は、路上で男性とけんかになった被告による犯行と主張。被告の眼鏡などが犯行現場に落ちていたことや、被害者の血痕の付着した自転車が被告宅アパートの敷地内で見つかった点など状況証拠を積み上げて、懲役18年を求刑していた。