鎌倉市の「防災のつどい」が16日、市福祉センター(同市御成町)で開かれた。横浜地方気象台防災気象官の海野俊幸さんが、災害から身を守るために気象情報をどう利活用するかを解説した。
海野さんは、全国や県内で1時間に50ミリ以上の降水量を観測した年間回数のグラフを示し、「(近年は)一度にまとまって降ることが多くなっている」と指摘。天気予報から雨の強さや降り方を読み取れることや、気象庁のホームページで段階的に情報を発表していることを紹介した。
土砂災害の危険性も高まっているとして、「崖から小石がぱらぱら落ちる」「地面の一部が落ち込んだり、盛り上がる」といった崖崩れや地滑りの前兆現象に気を付けるよう訴えた。また高潮・高波や地震、津波などに備えるため、「ハザードマップで危険な場所や避難ルートを必ず確認して」と呼び掛けた。
つどいは、防災とボランティア週間(15~21日)に合わせて毎年開催。市民ら約90人が参加した。