台風19号の大雨で川崎市内の多数の地域が浸水被害に遭ったことを受け、今後の対策や市の責任について考える学習会が15日夜、市総合自治会館(中原区)で開かれた。市民団体「台風19号 多摩川水害を考える川崎の会」の主催で2回目。被災した市民ら約130人が専門家の話に耳を傾けた。
学習会では、災害や地球温暖化による環境変化などの研究を手掛ける帝京平成大学の小森次郎准教授が講演。昨年10月12日の台風襲来翌日から実施した市内の浸水地域に関する緊急調査の結果を報告した。
高津区に住む小森准教授は「自宅は被害を免れたが人ごとではない」と調査に着手。国土地理院の航空写真などを手掛かりとし、実際に市内の被災地を回った。