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ドローンで鳥獣害調査 相模原、素早く現状把握

社会 | 神奈川新聞 | 2018年1月17日(水) 02:00

ドローンの操作をする業者のスタッフ=相模原市緑区名倉
ドローンの操作をする業者のスタッフ=相模原市緑区名倉

 イノシシやシカ、サルなど野生動物による農業被害の状況を効率的に調べようと、県かながわ鳥獣被害対策支援センター(平塚市)は16日、相模原市緑区名倉地区で小型無人機ドローンを飛ばし上空から地表を撮影した。動物よけの電気柵の状況や、動物の隠れ場所になるやぶの位置などをスピーディーに把握できるメリットがある。

 野崎好夫名倉自治会長によると、同地区では昨年4月、ジャガイモの9割がイノシシに掘り荒らされ、これまでにない大きな被害を受けたという。県では地域ぐるみで鳥獣被害に取り組む対策支援センターを同月設置。名倉地区を含む県内6カ所を重点地区とした。名倉地区では9月に初めてドローン撮影を実施。今回は、木々の葉が落ちて地表が見えやすくなった冬の状態を観察するのが狙い。

 ドローン業者のスタッフが空き地でリモコンを操作すると、50センチ四方ほどのドローンがスムーズに離陸。上空40メートルまで上昇すると、県道沿いに住居と農地が混在する約3ヘクタールの上空を何度も往復した。人間が見回ると数時間もかかる広さを、わずか10分足らずで百数十枚の写真に撮影した。

 同センターの担当者は「撮影した写真を使い、地図を作成して住民が情報を共有することで、効率的な被害対策に結び付けたい」と話す。野崎自治会長は「地図などにまとまったら、地域のみんなで見て対策に活用したい。本年度、地区内では有害鳥獣捕獲の免許を新たに5人が取得したので、わなによる捕獲も進めたい」と意欲を見せていた。

 
 

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