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介護悩み、解決の一冊 サービス、医療の情報を網羅

社会 | 神奈川新聞 | 2018年1月2日(火) 02:00

地域の介護関連サービスを網羅した冊子「タッチⅥ」を手にする鈴木恵子さん=川崎市宮前区
地域の介護関連サービスを網羅した冊子「タッチⅥ」を手にする鈴木恵子さん=川崎市宮前区

 川崎市宮前区野川のボランティアグループ「すずの会」のメンバーが今年発行した介護情報誌「タッチⅥ(シックス)」(A4判、264ページ)が、反響を呼んでいる。好評だった既刊の第1~5号に続く10年ぶりの第6号で、利用者の視点で地域の介護サービスや医療の情報を網羅。介護に悩む家族のほかに専門職からの引き合いも多いという。

 20年間にわたり、多彩な高齢者支え合い活動を展開するすずの会代表の鈴木恵子さん(70)ら3人がまとめた。市内7区にある訪問介護など在宅サービスや特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどのサービス内容や利用料金などの情報を集めて一覧にした。多くの事業者や施設を訪ね歩きながらまとめた労作だ。

 健康づくりの場、移送や配食などの介護保険外の生活支援サービスのほか、認知症を往診する病院なども掲載した。今年6月に約2千部用意し、1部1200円で販売したところ口コミだけで約千部が売れた。

 「タッチ」は2000年4月の介護保険制度スタートを見据えた1999年に第1号を発行。介護に追われ、情報不足になりがちな介護保険利用者向けに地域の必要なサービス情報を発信しようと始めた。内容を更新しながら2007年の第5号まで発行を重ねた。

 鈴木さんは「06年の介護保険制度改正で情報開示が保険者の市町村に義務付けられ、私たちの役割は終わったと思った。でも介護を必要とする人に必要な情報が届いておらず、もう一度、作成することにした」と話す。専門職や行政関係者からも「次はいつできるのですか」との声が寄せられていたという。

 すずの会は、憩いの家でのデイケア(月2回)や入浴・食事・送迎付きの高齢者の居場所「すずの家」の運営(週2回)などの細やかな活動を通じ、高齢者や家族に寄り添ってきた。鈴木さんは「いざ介護が必要となったとき、どのサービスを利用すればいいか困ってしまうもの。ぜひタッチのページを開いて活用してほしい」と話している。

 購入申し込みは、すずの会のホームページとファクス044(755)7367で受け付けている。

 
 

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