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救急搬送が過去最多 横浜、餅の事故注意

社会 | 神奈川新聞 | 2017年12月31日(日) 02:00

横浜市役所
横浜市役所

 2017年の横浜市内での救急出動件数が今月22日時点で18万7976件(速報値)に上り、過去最多の16年(18万7491件)を上回ったことが市消防局のまとめで分かった。中でも65歳以上の搬送件数が増加傾向にあり、市消防局は餅を食べる機会が多い年始における高齢者の窒息事故を警戒。「よくかみ、ゆっくり飲み込んで」と注意喚起している。

 市消防局によると、出動件数の種別は「急病」が67・4%で最多。「一般負傷」17・8%、「交通事故」5・9%、「その他」8・9%の順になっている。

 搬送人数は、11月30日時点で15万3027人(前年同期比4844人増)。うち65歳以上の高齢者が8万5241人(同4602人増)と全体の約55・7%を占めている。

 救急出動件数が増加の一途をたどる中、市消防局がこれからの時期に警戒を強めているのが餅による事故だ。

 市消防局のまとめでは、喉に餅などのものを詰まらせる事故は高齢者に目立つ。ことし1月中旬には同市南区の男性(77)が自宅で雑煮を食べ、突然息苦しさを訴えて倒れ、一時重篤な状態に陥った。餅が喉に詰まったとみられる。また、16年にものを喉に詰まらせる事故で搬送されたのは、33人のうち32人が高齢者。3人が死亡し、19人が重症となった。

 一方、消費者庁によると、東京消防庁管内で餅による救急搬送人数は5年間で542人。ここでも高齢者が9割を占め、消費者庁の医療機関ネットワークに寄せられた事故の半数が1月に起きているという。

 餅は口に入れて温度が下がると粘着性が増すといい、さらにくっつくと剝がれにくくもなる。高齢者はかむ力や飲み込む力が落ちており、唾液の分泌も少なくなっているため、特に注意が必要という。

 市消防局や消費者庁は「餅は小さく切り、周囲は高齢者が窒息しないよう気を配ってほしい」と訴えている。

 
 

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