1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 刻む2017〈13〉無資格検査で暗転 日産激動の1年

刻む2017〈13〉無資格検査で暗転 日産激動の1年

社会 | 神奈川新聞 | 2017年12月24日(日) 10:54

新型リーフの生産開始式典で、従業員と拳を突き上げる西川社長(中央)。生産現場の実態を踏まえたかじ取りが急務だ=9月19日、横須賀市の追浜工場
新型リーフの生産開始式典で、従業員と拳を突き上げる西川社長(中央)。生産現場の実態を踏まえたかじ取りが急務だ=9月19日、横須賀市の追浜工場

 日産自動車(横浜市西区)にとって、今年は激動の年だった。社長交代、戦略車投入、無資格検査問題…。ある日を境に強烈な逆風が吹き付ける「一寸先は闇」の企業経営を、4月に就任した西川(さいかわ)広人社長の節目の発言を通して振り返る。

  「私の使命は日産をスローダウンさせないこと。着実に進化、成長させていく」(4月3日、社長就任会見)

 日産では約17年ぶりの社長交代だった。前任はカルロス・ゴーン氏(現会長)。1999年、資本提携した仏ルノーから送り込まれ、当時経営危機にひんしていた日産を、大規模なリストラを含む再生策でV字回復に導いた中興の祖だ。

 そのゴーン氏がルノー、三菱自動車と形成する3社連合のかじ取りに集中するため、日産の経営を託された西川氏。前任のカリスマに敬意を払いつつも、購買部門を中心にゴーン改革を支えてきたとの自負を込め、「何をすべきかは見えている」。3社連合のけん引役として「日産の存在感を高めたい」と決意表明した。

 「世界が本格的なEV(電気自動車)時代に歩み出している。このタイミングで技術の粋を詰め込んだ新型リーフを届けるチャンスをもらい、気合を入れている」(9月6日、新型リーフのワールドプレミア)

 日産の新体制は、世界的なEVシフトの追い風を受けて船出した。日産は2010年に初代リーフを発売し、EVの市場開拓を進めた先駆者。ただ、競合メーカーの参入は低調で、思惑通りには普及しなかった。

 だが、近年の排ガス規制対応の強化で風向きが変化。米、英、仏、中国で環境規制が次々に打ち出され、EV普及を後押しする流れが加速した。「先取りで決断、行動してきたことに現実が追い付いてきた」(ゴーン氏)。そう自信を深める中で、航続距離を初代モデルの2倍に延ばし、独自の自動運転技術も搭載した新型リーフを満を持して投入。戦略車への期待が膨らむ矢先、事態は暗転する。

 「指摘されるまで、全く認識していなかった。すでに正規の検査員が行う体制に100%なっている」(10月2日、無資格検査問題に関する会見)

 9月18日に、国土交通省による日産車体湘南工場(平塚市)への立ち入り検査で、国に代わって新車の安全性を最終確認する完成検査に、資格を持たない従業員が関わっていたことが判明。後に、追浜工場(横須賀市)を含む五つの完成車工場で

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題/100円で24時間読み放題のコースも。詳しくはこちら

日産自動車に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング