JR京浜東北線の鶴見-川崎駅間で16日午前に架線切断が発生、その後の運行に大きな支障が出たトラブルで、JR東日本横浜支社は同日夜、現場で実施した架線工事が原因とみられると明らかにした。
同支社によると、架線切断は、鶴見川(横浜市鶴見区)をまたぐ橋の上にある、電車に電気を送る架線を切り替える「エアセクション」と呼ばれる区間で起きた。現場では同日未明に架線工事を行ったが、その際に架線と、別の架線の金具の間隔を十分に確保していなかったため、電車の振動で架線同士が金具を介して接触。ショートして架線をつるしている「補助ちょう架線」が切れた可能性があるという。
このトラブルで京浜東北線や並走する東海道線、横須賀線の上下線が一部区間で運転を見合わせた。同日午後3時半以降、順次復旧したものの、最後の京浜東北線は約6時間45分後に運転を再開。計92本が運休、計214本に遅れが出て約22万人に影響したほか、振り替え輸送を行った京急線なども混雑した。
京浜東北・根岸線では2015年8月にも架線が切れ、35万人の足を直撃するトラブルが起きている。