15日午後11時25分ごろ、大井町上大井の国道255号の交差点で、パトカーに追跡されていたワゴン車が近くに住む女性(63)の乗用車に衝突、女性は搬送先の病院で死亡した。ワゴン車には20代の男女6人が乗っていたとみられ、赤信号を無視して交差点に進入。衝突後に全員が車を放置して逃走し、3人が現場に戻った。
小田原署は16日、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)と道交法違反(酒気帯び運転)などの疑いで、ワゴン車を運転していた南足柄市沼田、会社員の男(20)を逮捕。同容疑者は「酒を飲んでいて捕まりたくなかったので逃げた」と供述、容疑を認めている。
逮捕容疑は、15日午後11時20分ごろ、小田原市堀之内の県道で酒気を帯びた状態でワゴン車を運転。同11時25分ごろ、大井町上大井の国道の十字路で、左から直進の乗用車を運転していた女性を死亡させた、としている。
同署によると、同市内で警報機が鳴っている踏切に進入したワゴン車をパトロール中の署員が目撃。停止を求めたが逃走したため、パトカーが赤色灯を点灯してサイレンを鳴らし、現場まで約4キロ追跡していた。
同署の日原修副署長は「適正な職務執行だったと考えているが、事実関係を詳細に確認した上で適切に対応していく」とコメントした。同署は同乗者も道交法違反(酒気帯び運転の同乗)の疑いで調べている。