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台風、IR誘致、ラグビーW杯…
2019年 県内10大ニュース

社会 | 神奈川新聞 | 2019年12月31日(火) 16:00

2019年 神奈川県内10大ニュース

 平成が終わり、「令和」時代が幕を開けた2019年。神奈川は例年以上に大きなニュースが続いた。秋に「過去最強」クラスの台風が相次いで襲来、県内各地に爪痕を残した。小学校のスクールバスが襲われ、児童ら2人が命を奪われた。「将来を見据えて」との理由で横浜市はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を表明。川崎市は将来にわたって差別のない街をつくろうと「差別根絶条例」を成立させた。スポーツ界も大きなニュースに沸いた。ラグビーのワールドカップ(W杯)がアジアで初めて開催。決勝戦などが行われた横浜は熱狂の渦に包まれた。神奈川新聞社統合編集局が選んだ県内10大ニュースを紹介、今年一年を振り返る。




夫婦2人が遺体で見つかった土砂崩れの現場=11月11日、相模原市緑区牧野

1位 台風相次ぎ上陸、爪痕深く
 今秋、「最強クラス」の台風が相次いで県内を直撃、甚大な被害をもたらした。台風15号は9月9日に上陸、三浦市で観測史上1位となる最大瞬間風速41.7メートルを観測するなど「記録的暴風」となり、横浜市臨海部や三浦半島を中心に住宅や建造物の破損、浸水被害が相次いだ。台風19号は10月12日に神奈川を縦断し、記録的な大雨をもたらした。相模原市などで土砂災害が多発、川崎市では河川の増水や氾濫でマンションなどが浸水。計16人が死亡し1人が行方不明となっているほか、住宅3300棟に被害が出るなど、深い爪痕を残した。両市を含む19市町村には、45年ぶりに災害救助法が適用された。




IR誘致を正式表明する横浜市の林文子市長=8月22日、横浜市役所

2位 横浜市、IR誘致表明
 横浜市の林文子市長は8月22日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)を中区山下ふ頭に誘致することを表明した。人口減で財政事情が厳しさを増す中、「将来にわたり成長、発展し続けていくため」と説明。林市長は誘致に前向きだった時期もあったが、2017年夏の市長選前から「白紙」へと態度を変更。その後も同様の見解を繰り返していたため、ギャンブル依存症の増加や治安の悪化を危惧する市民や市会から「市民不在」との批判が相次いだ。横浜商工会議所は推進団体を設立した一方、反対する市民グループは誘致の是非を問う住民投票の実施や市長のリコールを目指し、署名活動などを続けている。




女子児童ら2人が殺害された現場に手向けられた花。同級生とみられる児童からのメッセージも添えられた=5月31日、川崎市多摩区

3位 登戸児童殺傷事件
 川崎市多摩区の登戸駅近くの路上で5月28日、スクールバスを待っていた私立カリタス小学校(同区)の児童や保護者が無職の男=当時(51)=に襲われ、同小6年の女子児童=同(11)=と保護者の男性=同(39)=が死亡、18人が重軽傷を負った。その場で自殺した男は長年引きこもり傾向にあったとされ、計画的な犯行だった可能性もあるが、動機が解明されないまま、捜査は終結した。




 「差別根絶条例」案に賛成し、起立する議員。全会一致で可決された=12月12日、川崎市議会本会議場

4位 川崎市、「差別根絶条例」成立
 差別の禁止と根絶を掲げ、被害が深刻なヘイトスピーチに刑事罰で対処する川崎市の「差別根絶条例」が12月12日、市議会本会議で全会一致で成立した。法律に先んじて外国にルーツのある市民に対する差別的言動を犯罪と定め、全国初の刑事規制に踏み切る。罰則を含め、2020年7月に全面施行される。川崎市内で在日コリアンに対するヘイトデモが繰り返されている事態を踏まえ、市が議会や市民と一体となって議論を進めていた。




8強進出に大喜びの日本代表=日産スタジアム

5位 ラグビーW杯開催
 ラグビー世界一を決める第9回ワールドカップが9~11月にかけて、アジアで初めて日本で開催された。日本代表は県内ゆかりの松島幸太朗選手(桐蔭学園高出身)や稲垣啓太選手(関東学院大出身)が活躍、初の8強進出を果たした。日産スタジアム(横浜)では決勝を含む計7試合が行われ、市民らは「一生に一度」の祭典を選手と「ワンチーム」になって盛り上げた。海外チームのキャンプ地となった小田原、海老名でも選手らと交流を深めた。




トラックと衝突し傾いた車両=9月5日午後1時ごろ、横浜市神奈川区

6位 鉄道事故相次ぐ
 県民生活に欠かせない公共交通機関で、大事故が続いた一年だった。新都市交通システム「金沢シーサイドライン」は6月1日、発着駅の新杉田駅で逆走、15人がけがを負った。運転士のいない完全自動運転で、完全復旧までに半年を要した。同7日には、横浜市営地下鉄が脱線事故を起こした。線路上から撤去し忘れた装置に乗り上げた人為的ミスだった。京急線では9月5日、神奈川新町駅近くの踏切で大型トラックと衝突。車両は脱線し、大破して炎上したトラックの男性運転手が死亡した。




箱根ロープウェイのゴンドラ内から、大涌谷と富士山の眺望と楽しむ観光客。噴火警戒レベル引き下げに伴い、全線で運転が再開した=10月26日

7位 箱根受難
 箱根山の火山活動が活発化したとして、気象庁は5月19日、4年ぶりに噴火警戒レベルを1から2に引き上げた。大涌谷園地は全面的に立ち入り禁止となり、箱根ロープウェイは全線運休に。10月7日に警戒レベルは引き下げられたが、5日後に台風19号が直撃。箱根町は観測史上最多の千ミリ超の大雨に見舞われ、土砂崩れで箱根登山鉄道の橋脚が流出、ホテルへの温泉供給がストップするなど、観光施設の被害だけで52億円に上る。警戒レベル引き上げによる観光客減もあり、町税収入減も見込まれている。




指導者の体罰問題による活動休止を挟み、5日ぶりに練習を再開した横浜高校ナイン=9月30日、同高校長浜グラウンド

8位 横浜高校野球部で暴言、部長ら解任
 甲子園通算5度の優勝を誇る高校野球の名門・横浜高校野球部の部長と監督による部員への暴言と暴力行為があったことが9月に発覚。同校の調査に2人はおおむね事実であることを認めたため、同校は2人を解任した。人間教育が最大の目的であるはずの部活動で、「勝利至上主義」の弊害が浮き彫りになった。




大勢の社員や報道陣に囲まれてノーベル化学賞の受賞を喜ぶ吉野彰さん=10月9日午後7時25分ごろ、旭化成東京本社

9位 吉野彰氏にノーベル化学賞
 リチウムイオン電池を開発した藤沢市在住で旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71)がノーベル化学賞に決定。スマートフォンなどに広く使用され、情報化社会を支えるほか地球温暖化の解決にもつながる成果として高く評価された。日本人の受賞は27人目で、化学賞は県立湘南高校出身の根岸英一米パデュー大名誉特別教授以来8人目。12月に行われた受賞式で、スウェーデン国王からメダルと賞状を授与された。




相鉄・JR直通線が開業した11月30日の朝、海老名駅に滑り込んでくる相模鉄道の12000系

10位 相鉄・JR直通線が開業
 相模鉄道とJR東日本の直通線が11月30日、運行を開始した。相鉄の列車が東京都心を走るのは1917年のグループ創立以来初めてで、二俣川─新宿間は従来より15分短縮するなど横浜西部や県央部と都心の交通利便性が向上。直通線用の新車両も導入された。




〈次点〉原子力艦、横須賀寄港千回
 米原子力艦船の米海軍横須賀基地(横須賀市)への通算寄港数が11月2日、千回に達した。初の寄港は1966年5月30日の原子力潜水艦スヌーク。千回目は同基地に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンだった。半世紀前に比べ反対の声はか細くなる一方、原子力事故への懸念は消えていない。

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