
横浜港内で船舶同士が衝突し、旅客船内で多くの負傷者が出たことを想定した救助訓練が6日、横浜市中区の山下公園を拠点とする旅客船「マリーンルージュ」で行われた。
横浜海上保安部と日本赤十字社県支部の業務提携によるもので、横浜水上署や市消防局の船艇も加わり、約80人が万一の際の連携を確認した。
訓練は負傷者数や被害状況を事前に明かさないブラインド方式で実施。第1報を受けて、海保庁特殊救難隊の隊員らが横浜海保部の巡視艇で出動。続いて市立みなと赤十字病院(同市中区)の医師や看護師らでつくる救助班を乗せた巡視艇が到着し、連携しながら治療の優先順位を決めるトリアージや応急処置を行った。

トリアージは重症度が高く一刻も早い処置が必要な順に赤、黄、緑、そして救命困難を示す黒の4色に分ける。赤色のタグを付けた負傷者から巡視艇などに乗せて横浜海上防災基地(同区)に搬送する訓練も行った。






