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「現金よりハードル低い」県警指摘
急増カード手渡し型詐欺 認知件数最悪ペース

社会 | 神奈川新聞 | 2017年12月7日(木) 09:51

横浜市栄区などで頻発している手渡し型詐欺の手口
横浜市栄区などで頻発している手渡し型詐欺の手口

 県警が今年認知した特殊詐欺の件数が過去最悪のペースで推移していることが6日、県警への取材で分かった。特殊詐欺は「架空請求詐欺」「還付金詐欺」といった手口に分かれるが、中でも「おれおれ詐欺」に含まれる、銀行協会職員らを名乗ってキャッシュカードをだまし取り、後に現金を引き出す手口が急増している。

 県警捜査2課によると、特殊詐欺の認知件数は10月末時点で1756件(前年同期比788件増)、被害額は約41億4100万円(同約7億4200万円増)。10月は過去5年で最も多い232件に上るなど、統計がある2004年以降で過去最悪だった08年の1988件を上回るペースになっている。

 件数を押し上げているのが、被害者に現金を振り込ませるのではなく、キャッシュカードを手渡しさせる形態だ。この手口による認知件数は477件(同428件増)と大幅に増え、全体の約27%、10月に限ると4割超を占めている。

 横浜市栄区では11月29日から今月1日にかけて、いずれも80代の女性がキャッシュカードなどをだまし取られる被害が7件相次ぎ、口座からは計約760万円が引き出された。

 栄署によると、手口はほぼ共通している。銀行協会職員や大手百貨店の従業員を名乗る男らが、女性宅に電話をかけて「あなたのカードが悪用されている」などと不安をあおり、巧みに暗証番号を聞き出して再発行を提案。受け取り役が自宅を訪れ、無人の現金自動預払機(ATM)などで現金が引き出された。

 捜査2課によると、カード手渡し型は犯行に要する時間が短い。第三者に相談する時間を与えない狙いがあるとみられ、電話から受け取りまでを「(今年の認知件数の)約7割が2時間以内」で済ませている。現金を用意するために金融機関などに出向く必要がなく、行員らの声掛けによる防止も望めない。

 息子や孫を名乗る手口による被害は親類の在宅率が低い平日が多いが、カード手渡し型は土日にも発生しているのが特徴だ。捜査関係者には「現金よりも心理的なハードルが低いのでは」との指摘もある。

 県警は「だまされたふり作戦」を強化するなど対策に躍起だ。「キャッシュカードをだまし取る手口はまだ十分に認知されていない。交換を求められたら詐欺」と注意を呼び掛けている。

カード詐取容疑の大学生を追送検 相模原南署


 相模原南署は6日、詐欺の疑いで、埼玉県長瀞町、私立大学4年の男(22)を追送検した。同署によると、男は神奈川、東京、埼玉、宮城、茨城の1都4県で計11件の手渡し型振り込め詐欺事件を繰り返していたグループのメンバーで、関与した事件の被害総額は計約2千万円に上るという。

 追送検容疑は、共謀し4月26日、横浜市鶴見区に住む80代の無職女性から、キャッシュカード2枚、クレジットカード2枚をだまし取った、としている。同署によると、男は容疑を認めている。

 同署によると、同日、女性宅にデパート従業員を名乗る男らから「あなたのクレジットカードで買い物をしようとした人がいる」「カードを回収する必要がある」と電話があった。女性は全国銀行協会職員を装って訪ねてきた男にカードを手渡した。計49万円の被害に遭った。

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