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「海の家、騒音規制を」 三浦海岸周辺住民が陳情

社会 | 神奈川新聞 | 2019年12月24日(火) 05:00

海水浴客でにぎわう三浦海岸海水浴場の2018年夏の様子
海水浴客でにぎわう三浦海岸海水浴場の2018年夏の様子

 三浦海岸海水浴場(三浦市)で「海の家」が流す音楽などを規制しようという動きが出てきている。周辺住民が11月、生活に支障が出ているとして規制強化を求める陳情書を市長宛てに提出。市側はルール見直しも視野に協議を始めた。大音量で音楽をかける海の家の増加、いわゆる「クラブ化」問題は全国のビーチで深刻化し、県内では逗子、鎌倉2市が条例で音楽の禁止などを定めている。

 陳情書を提出したのは、周辺住民24人。同海水浴場は例年6月下旬から9月にかけて開設されるが、近年は音楽ライブを開催する海の家が参入、最盛期の7、8月は毎日のようにライブが開かれている。

 陳情者は「音楽や機械音のような騒音、飲酒による風紀の乱れなどにより、生活に多大な支障を来している」と指摘。音響機器などを用いた音楽の規制を要望したほか、▽防音設備がない施設への指導▽海水浴場開設期間の短縮▽海の家の建設時の近隣住民への周知─なども求めた。

 市は、陳情を受けて関係団体と協議を開始。海水浴場のルール見直しも今後検討する。一方、他自治体のような条例の制定については「将来的には否定しないが、まずは調査研究を進めて対応できることから改善していく」とした。

 市経済部によると、市内の海水浴場のルールを巡っては、市と同海水浴場組合などでつくる「三浦地区海水浴場対策協議会」が今年6月、2019年度のルールを策定。「クラブ化の形態による営業は行わない」とし、事業者への騒音対策なども定めている。

 同海水浴場で今シーズン、設置された海の家は6軒。このうちライブハウス形態の1軒はウインドサーフィンワールドカップに合わせて5月から営業した。海水浴場の開設期間中、協議会の事務局を担う市の職員が週1、2回パトロールするなどしたが、騒音や風紀の乱れは確認できなかったという。

 県内をはじめ、全国各地の海水浴場では、海の家のクラブ化などで騒音や風紀の乱れが問題化。13年に藤沢市の片瀬西浜海水浴場で音楽が全面禁止になり、14年に逗子市、15年には鎌倉市が海水浴場で音楽や飲酒などを規制する条例を制定、施行している。

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