横浜市鶴見区内で11月29日から12月1日にかけて、ニホンザルの目撃情報が相次いだ。県自然環境保全課は野生の群れから離れた1匹とみており、現在のところ被害は確認されていないという。
鶴見署によると、目撃情報は11月29日の正午ごろから出始めた。1日午前10時時点で「フェンスの上を歩いていた」「道路を横断している」「みかんを食べている」などの110番通報や同署への通報が計19件、鶴見1丁目や東寺尾北台、獅子ケ谷1、2丁目などの住宅街から寄せられているという。
同課によると、丹沢や箱根など県内で生息が確認されている野生のニホンザルの数は2016年時点で952匹。雄は群れを離れて放浪することがあり、08年と13年に三浦市内や横浜市内で目撃されている。
今回目撃されたサルの性別は不明だが、10月中旬以降、平塚市を皮切りに三浦市や鎌倉市など各地で目撃されているのと同じ個体とみられ、被害が出れば駆除を検討するという。
同課は「サルを見掛けてもえさをやったり、目を合わせたりしないで」などと注意を呼び掛けている。