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殺傷事件受け防犯訓練 共同会の障害者4施設で

社会 | 神奈川新聞 | 2017年11月30日(木) 02:00

厚木署員の立ち会いの下、防犯カメラの映像を再生して犯人役の姿を確認する施設職員=愛名やまゆり園
厚木署員の立ち会いの下、防犯カメラの映像を再生して犯人役の姿を確認する施設職員=愛名やまゆり園

 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で昨年7月に発生した殺傷事件を受け、県の指定管理者として同施設を運営する社会福祉法人「かながわ共同会」が29日、県内4施設で防犯訓練を行った。介護職員や管理職らが地元警察や民間警備会社と連携し、非常事態発生時の対応を確認した。

 同年11月に続き2回目。同法人はことし3月、前回の訓練結果や専門家の助言などを基に、防犯対応マニュアルを策定。非常事態を伝える携帯型警笛を常に身に着けること、民間警備会社にボタン一つで通報できるシステムを導入することなどを新たに取り決め、今回の訓練で検証した。職員への精神的影響に配慮し、凶器を用いた訓練は見合わせた。

 約100人が暮らす厚木市愛名の「愛名やまゆり園」では約60人の職員が参加。居住棟の出入り口から不審な男が侵入し、2階の男性職員用更衣室を物色する-という想定で行った。更衣室に居合わせた男性職員が笛を鳴らし、別の職員が110番通報。駆け付けた厚木署員への状況説明や、防犯カメラ機器の再生操作、各部屋での情報把握や入所者の安全確保などの手順を確かめた。

 高橋英行園長は「非常事態が発生しないのが一番だが、警察に指摘されたことを改めて確認し、継続して備えたい」と話した。

 
 

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