米海軍横須賀基地(横須賀市)から南シナ海に派遣された米イージス艦2隻が昨年10月と今年1月にそれぞれ実施した「航行の自由」作戦の実態が、米情報公開制度に基づいて開示された航海日誌から明らかになった。中国が造成した人工島や実効支配する島から12カイリ(約22キロ)内にイージス艦が進入、ほぼ直線で航行を続けた状況が詳録されている。今年1月の作戦中にはイージス艦に向けて、中国からとみられる連絡が入り、退去を繰り返し求めていた。
神奈川新聞はイージス駆逐艦「ラッセン」と「カーティス・ウィルバー」が作戦に従事していた時期の航海日誌を米海軍に請求し、1日までに開示された。カーティス・ウィルバーは現在、米第7艦隊の前方展開戦力として横須賀に所属。ラッセンは今年1月まで横須賀に配備されていた。
作戦中の両艦の日誌の記載によると、作戦開始から終了まで針路や速度に大きな変化はない。国際法上、沿岸国の領海でも軍事や経済活動などをしない限り外国軍艦にも認められる「無害通航」を、基本通りに実行していたとみられる状況が読み取れる。
日誌によると、ラッセンは昨年