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横浜こどもホスピスプロジェクト代表理事・田川尚登
【ひとすじ】亡き娘からの「使命」 子どもホスピス開設へ奔走

社会 | 神奈川新聞 | 2017年11月10日(金) 12:47

子どもホスピスの開設に向け、奔走する田川さん=横浜市中区
子どもホスピスの開設に向け、奔走する田川さん=横浜市中区

 横浜市内に「子どもホスピス」を建設する動きが進んでいる。難病などで余命を宣告された子どもが、家族とともに楽しい時間を過ごせる場。NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクトが、2020年の開設を目指している。代表理事の田川尚登(ひさと)さん(60)は19年前、6歳の次女を脳腫瘍で亡くした。諦めていた「夢」が、娘に導かれる形で、実現まであと一歩というところへ来た今、思う。「娘に、ちゃんとやれるか試されているのかな」と-。

 次女はるかちゃんの体調に異変が起きたのは、1997年。朝起きると「頭が痛い」「気持ちが悪い」と訴えるものの、日中は元気に過ごす時期が続いた。

 幼稚園の先生から「転ぶことが増えた」と指摘されたのもこの頃。田川さんは次第に、はるかちゃんが右足を引きずっていることに気付く。しかも、右手に力が入らない様子だ。「おかしい」。胸がざわついた。

□ ■ □
 同年秋、川崎市内の総合病院へ連れて行ったところ、脳腫瘍との診断。余命は半年だと宣告された。

 その後、県立こども医療センター(横浜市南区)へ転院。もはやなすすべもなかった。3歳上の長女とはるかちゃんには病名はもちろん、死が迫っていることを伏せ、「頭におできができたんだよ」とだけ伝えていた。

 体調の良い時は医師の許可の下、週末だけ自宅で過ごしたり、旅行へ出掛けたり。忘れられないのは98年1月末、家族で房総半島を訪れた時のこと。海や花畑を眺め食事をした。足を引きずりながらあちこち動き回ろうとするはるかちゃんは、とても満足げだった。

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