アスベスト(石綿)の健康被害を巡り、県内の建設労働者と遺族61人が国と建材メーカー43社に損害賠償を求めた「建設アスベスト神奈川第2陣訴訟」で、原告と被告の国などは7日までに、原告の請求を一部認めた10月24日の横浜地裁判決を不服として、東京高裁に控訴した。
地裁判決は、国のほか、ニチアス(東京都)とノザワ(神戸市)の2社の責任を認め、原告39人に計約3億円を支払うよう命じた。
原告側は賠償が認められた人が限定的な上、メーカー責任が2社に絞られた点などを踏まえ、原告全員分について7日付で控訴した。被告側はニチアスが10月24日付で、ノザワが同26日付で、国が11月6日付でそれぞれ控訴した。